現在、さわかみファンドの月次モニタリングを実施しています(過去記事一覧):
  ※ モニタリング理由について
澤上篤人氏
(2019年以降)うちの「さわかみファンド」、一気に抜け出すと思うよ。
市場環境は相当に荒れ模様となるだろうが、そこは銘柄選別力が問われる世界。
どこまで本格的に企業リサーチを展開しているか、だ。
アクティブ型投信の中でも差がつくんじゃないの。

 - カリスマの直言(2019.01.28):市場荒れ模様? アクティブ型投信の出番(澤上篤人) 
<比較チャート:ひろぎん証券>さわかみファンド vs インデックスファンド


今月のパフォーマンス

今月のさわかみファンドの騰落率は、+1.75%(上昇)となりました。
 ☞ 基準価額:23,652(2019.01.31)⇒ 24,066(2019.02.28)
   さわかみファンド_基準価額_201902
   図の出所:さわかみファンド「運用状況


その結果、日経平均(インデックスファンド225:+2.99%)対比ではアンダーパフォーム(▲1.24%)しました:
さわかみファンドvs日経平均_2019年2月

なお、対TOPIX(インデックスファンドTSP:+2.55%)でも、▲0.80%のアンダーパフォームとなっています。
さわかみファンドvsTOPIX_2019年2月


※ コメント:
比較対象となるインデックスファンドは、さわかみファンドの設定日(1999.8.24)以来のデータが取得可能なものを選んでいます。
現在ではより低コストのファンド(ex. eMAXIS Slim)が登場しています。そのため、長期投資では条件がより有利な環境になっています。
 ☞ 楽天証券:「インデックスファンド225」vs「ニッセイ日経225インデックスファンド」



月間騰落率(過去1年半分)

足元では、日経平均に劣後するパフォーマンスとなっていましたが、ここ数ヶ月間はその傾向も落ち着きをみせていました。
しかしながら、今月の騰落率は、再び1%を超えるアンダーパフォームとなりました。

さわかみファンドvs日経平均_月間騰落率_2019年2月


対TOPIX
対TOPIXでは、一時的にアウトパフォームする局面がありましたが、その後、パフォーマンス差は、ほぼなくなっています。
さわかみファンドvsTOPIX_月間騰落率_2019年2月



年間騰落率(暦年ベース;2019年は直近月末時点まで)

さわかみファンドの年初来リターンは+5.94%となっています(2019年2月28日時点)。
同期間の日経平均(インデックスファンド)の騰落率は+6.85%ですので、超過リターンは▲0.91%と日経平均に対してやや出遅れています。
さわかみファンドvs日経平均_年間騰落率_2019年2月


対TOPIX
なお、TOPIX(インデックスファンド)の年初来リターンは+7.54%のため、超過リターン(対TOPIX)は▲1.60%とアンダーパフォームしています。
さわかみファンドvsTOPIX_年間騰落率_2019年2月


現状、インデックスファンドに対してやや出遅れ気味であるといえます。

<比較チャート:ひろぎん証券>さわかみファンド vs インデックスファンド


累和日次リターン

足元では、インデックスファンドに対して、目立った優位性は認められません。
 ☞ 累積リターン と 累和リターン:パフォーマンス評価での使い分け

対日経平均(インデックスファンド)
さわかみvsインデックスファンド225_累和リターン_20190228


対TOPIX(インデックスファンド)
さわかみvsインデックスファンドTSP_累和リターン_20190228



期間騰落率(設定来、直近15年、直近10年、直近5年)

さわかみファンドは、設定当初の数年間はインデックスファンド対比で優れたパフォーマンスを残していましたが、
その後は、長年にわたり、明確な優位性は認められないと評価できます。特に直近はインデックスファンドに劣る内容となっています。

★ 設定来(1999.08.23 ~ 2019.02.28)

設定来のパフォーマンスは、インデックスファンド(TOPIX、日経平均)を上回る結果となっています。
さわかみファンドvsインデックスファンド_設定来_20190228



★ 直近15年(2004.02.27 ~ 2019.02.28)
直近15年間のパフォーマンスは「TOPIX以上、日経平均未満」でしたので、ほぼインデックスファンド並みであったと言えます。
さわかみファンドvsインデックスファンド_直近15年間_20190228



★ 直近10年(2009.02.27 ~ 2019.02.28)
直近10年間のパフォーマンスは「TOPIX以上、日経平均未満」でしたので、ほぼインデックスファンド並みであったと言えます。
さわかみファンドvsインデックスファンド_直近10年間_20190228



★ 直近5年(2014.02.28 ~ 2019.02.28)
直近5年間のパフォーマンスは、インデックスファンド(TOPIX、日経平均)未満となっています。
さわかみファンドvsインデックスファンド_直近5年間_20190228




さわかみ vs 三菱UFJ(ファーブル先生:“究極のボトムアップ”)

さわかみファンドの設定来のパフォーマンスは+140.66%の上昇となっています。
なお、同期間の「ファーブル先生」の騰落率は+5.42%でしたので、
さわかみファンドは、「ファーブル先生」を上回る運用実績(超過リターン:+135.24%)となっています。
さわかみファンドvsファーブル先生(三菱UFJ)_20190228
<参考>楽天証券:投信比較チャート「ファーブル先生 vs インデックスファンド
究極のボトムアップの実践者
※「ファーブル先生」は、“究極のボトムアップの実践”を掲げる、三菱UFJ国際投信を代表するアクティブファンド(日本株)の1つです。
運用実績は20年を超え、純資産額は、確定拠出年金用とあわせると約250億円の規模を誇ります。
なお、さわかみファンドの規模は3,000億円弱と10倍強の差はありますが、
三菱UFJ国際投信のアクティブファンド(日本株)全体の運用残高は4,000億円程度となっており(参照)、さわかみ投信を上回っています。
ファーブル先生_19990823-20190228



今月のパフォーマンス評価

今月のさわかみファンドにも、「一気に抜け出す」ような動きは見られませんでした。

現状:やや出遅れ気味